ウスリーハエトリ Heliophanus ussuricus

 ハエトリグモ科 体長♀4o前後、♂3o前後


♀ 『週末に撮った初見のハエトリグモです。腹背の緑の金属光沢が美しいとても小さなクモでした。採集しようとしたら跳んで逃げられてしまいました。不覚…。』 2010/08/ 山形県 コメントと撮影: しぐまさん


♀ 2006年7月 埼玉県坂戸市 撮影 : 虹の輪くぐりさん



交接 ♂が♀の下に潜り込む。右下は幼体。 070605 岩手県盛岡市 撮影 : くも子さん



070810 札幌市 撮影: くも子さん


♀ 2008年 『このハエトリグモ、この場所でけっこう見るのですが、ネットや図鑑で同じものは一度も見たことがありません。青くてきれいです。なんという名前でしょう?4月23日、北海道、体長7mm』 コメントと撮影: 新屋さん


 チビクロハエトリとウスリーハエトリについて

『チビクロハエトリとウスリーハエトリですが、色々な文献で♂触肢先端や♀外雌器の図を見比べても、同種?と見えます。特に♂では区別できません(私には)。しかし、私はT川さんと同じで北海道と北日本の山地はウスリーハエトリ、それ以外の北海道及び本州等はチビクロハエトリとしてします(ただ、本州ではウスリーハエトリを見たことはありません)。チビクロハエトリは平地から低山地の河川のイネ科草本などで採集したことがあります。ウスリーハエトリは・・・。良くわかりません。採集地を知らされないで、北海道のウスリーハエトリを見たら、間違いなくチビクロハエトリとしてしまうはずです。また、私の知る限り、松田まゆみ(1986)北海道中央高地(大雪山国立公園)の真正蜘蛛類 補遺(1),上士幌町ひがし大雪博物館研究報告8:83-92 がウスリーハエトリの日本初記録です。ここでは松本誠治氏(ハエトリグモ類の専門家)が私信としてウスリーハエトリは北海道と東北地方で採集されているということです。この報文でウスリーハエトリの♂♀の外部生殖器が図示されています。♂ではウスリーハエトリとチビクロハエトリの区別は付きませんが、♀ではかなり異なる外雌器で、もしかしたら区別がつくかもしれません。』 コメント: くにたちクモさん

『本州産のものが問題になるので,広島県で採集した(チビクロハエトリと思っていた)標本を確認してみました。あいにく,雌の標本はすぐに出てこなかったので,雄だけですが。結果は,Proszynskiの図でみる限りは,触肢の形態はウスリーハエトリに全く一致していました。H. aeneus ではないようです。雌のほうが違いが顕著なので,いずれ雌も確認したいと思います。ただし,これは本州のものがウスリーハエトリで決着というわけではありません。少なくとも,本州にもウスリーハエトリがいるのではないかと? また,チビクロハエトリがいるとしても,チビクロハエトリ=H. aeneus 説には松田さんのコメントにあるとおり分布上少し疑問があります。』 コメント: Cybaeusさん

参考サイト

Monograph of the Salticidae (Araneae) of the World > Genus Heliophanus By Jerzy Proszynski

日本ハエトリグモ研究センター ハエトリグモの学名の解説(1) By 池田博明

 

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