タマヤミサラグモ Arcuphantes tamaensis

 サラグモ科 体長約3o


♀ 070403 東京都八王子市 撮影: きどばん



ヤミサラグモの一種 ♂(上,2008年3月),♀(下,2007年) 『見つけたのは茨城県南部、筑波山に近くにある山の麓付近です。朽ち木を裏返したら、その窪みから出てきました。』 コメントと撮影: 「ささがにさん(syn. mushizukiさん)


ヤミサラグモの仲間について

『ヤミサラグモには激しい地理的分化がみられ,採集場所である程度名前がわかることがありますが,生殖器を見ないと正確には同定できません。関東には,タマヤミサラグモやウエノヤミサラグモなどがいます。』 『ヤミサラグモは2mmくらいの小さなクモです。日本から30種くらい記載されていますが、50種くらいはいると思います。いずれの種も、ごく限られた地域に分布しています。』 『「茨城での記録があるのはタマヤミサラグモとフジヤミサラグモですね」 ← フジヤミサラグモは、おそらく誤同定だと思います。関東でフジがみられるとすると、西部だと思います。また、ウエノヤミサラグモは、斎藤 博さんが1992年に記載したものですが、韓国の雑誌に出ているのであまり知られていないかもしれません。タイプ産地は栃木県だったと? さらに、タマヤミサラグモによく似ていて、記載の図を見ても違いがわからないので、生殖器を見ても同定するのが難しいと思います。』 『茨城県の標本を確認したのですが、常陸大宮市のヤミサラグモはウエノヤミサラグモっぽいようでした。』 『「正中線に沿った白斑が明瞭な個体は見たことありません。これは識別点とはならないですかね?」 ← 腹部の斑紋には、種間だけでなく種内にも地理的変異がありますが、多くの標本を見れば、識別点になると思います。』 コメント: Cybaeusさん

『ヤミサラグモ類ですね。外見はあまりあてにできないと思います。このグループは外見は皆にていて、外雌器や触肢先端の構造で区別するしかなく、未記載が多いグループです。このグループは暗い場所が好きで、洞窟・トンネル(隊道と呼ばれるような古い手彫りのトンネル)の入り口や、樹の根元などにシート網を張っています。山に行けば普通に採れます。私自身はあまり種まで同定しません。タイプ産地と同じまたはその周辺で、外部生殖器が同じ時に種まで同定しています。』 コメント: くにたちクモさん

 

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