オオハエトリ Marpissa milleri

 ハエトリグモ科 体長♀12o前後、♂9o前後


♂(触肢が黒)と♀タイプ 050601東京都練馬区 撮影: くも子さん




♂ 『2006/07/28 山形県飯豊町  @公衆トイレ 』 『凛々しいファイティングポーズ♪ 』 コメントと撮影: しぐまさん


♂ 2007-07-18 山形県 『一昨日、入浴中に風呂場の天井から懸垂下降してきたクモを捕獲しました。洗い場の床までは到達せず何度も上り下りを繰り返します。遊んでいたのか? 糸に水蒸気を吸わせて水分補給していたのか?基質が水滴だらけで濡れていてもしおり糸の粘着力に影響しないのですね。湯船に浸かりながらこの様子を眺めていると「カンダタと蜘蛛の糸」の話を思い出しました。ここは地獄の血の海か…。体長9.5mm 飼育開始♪』 『動画:オオハエトリ♂の住居網作り』 コメントと撮影: しぐまさん 


♂ 2008-04 山形市 『カワゲラの類を美味しそうにもぐもぐしておりました。』 コメントと撮影: μ.comさん


♂ 『06年9月24日 弘前市小沢。 黒いパンケーキがキュートなヤツ…。^^;』 コメントと撮影: 津軽人さん


♂ 2007/04M 東京都練馬区 撮影: きどばん


♀ 『2006/07/28 山形県飯豊町  @公衆トイレ 』 データと撮影: しぐまさん


♀タイプ 2008-05 東京都 『GW中に見たオオハエトリも巨大でしたよ。やけに大人しいなぁ〜と思ってたら、小さなクモを食べてました。』 コメントと撮影: くまじろうさん


♀タイプ 2007/04/14 長野県 撮影: DX-9さん(チーム神奈川)


幼体 2007/04M 『杉の樹皮の隙間にいたハエトリですが、いまひとつ特定できません。体長は5ミリに少し足りないくらいだったと思います。』 撮影: takao_bw さん


卵のうを保護する♀ 05/08/16 東京都練馬区 撮影: きどばん


幼体 『5月上旬 体長3.5mm 庭の石灯籠に止まっていました。何となくオオハエトリの幼体かなと思うのですがどうでしょう?』 2010 山形県飯豊町 コメントと撮影 : しぐまさん


オオハエトリの求愛と交接 by しぐまさん

『飼育下でオオハエトリの配偶行動を観察しました。なかなか面白い動画が撮れました。』 2009-08 山形県


(1)♀にその気が無く、求愛しても攻撃されてしまう。(6:50)それでも諦めない♂に応援したくなるでしょう。http://www.youtube.com/watch?v=bc-zOWy6Apc コメントと撮影およびリンク先動画撮影: しぐまさん

(2)別な♀を用いたらすんなり交接成功。(9:44)アングルが悪く結合部が見えないので、途中は退屈かもしれません。ラストは体位変換。http://www.youtube.com/watch?v=aAwFXAQJNmM コメントと撮影およびリンク先動画撮影: しぐまさん

(3)触肢のポンピング(9:21)実はこれが一番のオススメです。今度は最高のアングルに恵まれました♪ ピンクの薄い袋が触肢から飛び出し、規則的にポンピングしています。共食いされることもなく、無事に交接が済みました。http://www.youtube.com/watch?v=xgj49yKTi0c コメントと撮影およびリンク先動画撮影: しぐまさん

(4)♂の精網作りを邪魔する♀(8:59)映像ではいまいち定かではないのですけど、文脈というか前後の状況から精網だと思いました。以前野外で撮影したネコハエトリの精網作りほどはっきりしません。精網から触肢で精子を吸い取る行動を示さなかった・・・と思います。住居網と精網を兼用しているのだろうか。♀の行動は先程の交接(初体験)を境に劇的に変化しました。それまで動きに乏しく(長期飼育の影響?)、前日まで捕食活動も低調だったのが俄然♂を追い回すようになりました。性に目覚めて積極的に♂へアプローチするようになったのか、急に食欲が湧いて捕食モードに切り替わったのか? http://www.youtube.com/watch?v=xq-ruoH-xSs コメントと撮影およびリンク先動画撮影: しぐまさん

(5)住居網内での交接(1:57)いかにも「秘め事」といった雰囲気です。♀の住居網に♂が夜這いしに来たようです。この状況の方がより自然なのかもしれません。http://www.youtube.com/watch?v=G7UhPXcdhyk コメントと撮影およびリンク先動画撮影: しぐまさん

(6)ラブラブだと思いきや、翌日♀が同居の♂に殺されてしまいました。(3:04)産卵と幼体の出嚢まで見届ける予定でしたので無念です・・・。カマキリに代表されるように、交尾後の♂は黙って♀に食われた方が子孫を残す上では有利と思われるのに(性的共食い)、正当防衛とは言え♀を殺してしまうとは意外でした。
・死体の第一発見者として先ず頭に浮かんだ死因は食中毒でした。室内の誘蛾灯で採集したミクロ蛾を生餌に与えていたのですけど、殺虫剤や蚊取り線香の煙に汚染されていたのでは?という懸念です。死体の傍に落ちていた脚が蛾のものではなく、被害者の歩脚であると気づいたので、ひとまずこの可能性は却下しました。
・♀aのL2を噛み切った犯人は♂で間違いないでしょう。密室ですから他に鋭い牙を持つ者はいません。自分では根元から噛み切ることは無理でしょう。
・牙による小さな刺し傷とかは見落としているかもしれませんけど、体液が滲み出ているような外傷は他に見当たりませんでした。
・歩脚を一本失っただけで致命傷となったことは確かに驚きです。怪我で歩脚を数本欠損したクモを野外で見かけることは珍しくありませんし、ベッコウバチ類に狩られたハエトリグモが歩脚を切り落とされた後も全身麻痺したまま何日も生存可能です。
・噛み切られた際に毒液を注入されたのではないかと私は推理したのですけど、ショック死かもしれませんね。なんとなく素人考えでは、同種のクモが作るクモ毒に対しては免疫を持っていそうな気もしますけど、分かりません。
・♂の攻撃が正当防衛かどうか。
殺しの現場を見ていないので状況証拠というか私の憶測に過ぎません。基本的に♂は大きな♀を怖がっていました。近寄って来る♀に対して♂は威嚇のディスプレーをしつつ逃げ回っていました。まず、捕食目的の殺しではないと思います。死体に共食いの形跡が無く、そもそも♂は特に飢えてはいなかったはずです。(この日の朝に食事しています。)
・(これは伏せておこうか迷ったのですけど)♂の異常行動である可能性。噛む性癖があるのかもしれません。もう一匹の♀b(動画1で振られた相手)と後日もう一度同居させてみたら、この♀bも変死しました。問題を複雑にしているのは、この♀bも少し異常だったことです。どうも体の具合が悪いような印象を受けていました。晩年はめっきり動きが鈍く、容器の壁を登れなくなり、狩りも下手糞でした。初回に♂の求愛を断固拒絶して逆に攻撃性を示したのも果たして正常なのだろうか?寿命なら良いのですけど、長期飼育の後遺症(カビの感染? 拘禁反応?)など疑い始めると切りがありません。この♀b相手に♂はなんとかマウントしたものの、外雌器への挿入が何度トライしてもうまくいかないようでした。で、しばらくすると♀bが死んでいたのです。擬人化して想像するに、♂が腹立ち紛れに噛んだのかもしれません。特に噛み傷は見つかりませんでしたけど、脱糞していました。あれこれ推理するのは楽しいですけど、真相は分かりません。例数を増やして観察を繰り返さないといけないでしょう。とりあえず教訓としては、オオハエトリの場合は交接がうまくいったら直ぐに別居させた方が良さそうです。 http://www.youtube.com/watch?v=O2Hd8ZTznus コメントと撮影およびリンク先動画撮影: しぐまさん

 

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