コケオニグモ Araneus seminiger

 コガネグモ科 体長♀20o前後、♂13o前後


『この夏偶然見つけた、網にいる巨大なコケオニグモです。私はもちろん初見で、うれしさのあまり即興でバカ踊りを踊ってしまいました。(090827秋田県鹿角市) 』 コメントと撮影: くも子さん

『網にいるコケオニグモに就きましてはすでに報告がありますので、新鮮味はありませんが、観察例をご覧下されたく…今回の場合は夕方、人工林近くの、背丈の低い草原で、こしきにいるところを見つけました。(090827秋田県鹿角市) 』 コメントと撮影: くも子さん

『観察の内容は主に@採餌行動およびA造網行動です。少し時期が早かったせいでしょうか、付近を見て回りましたが、♂の姿を見つけることが出来ませんでした。(090827秋田県鹿角市) 』 コメントと撮影: くも子さん

『採餌行動は、若干意外性を感じるものでした。円網の中心位置が地上60センチメートルほどと低く、そのことと関連があるかどうか判りませんが、セミとかトンボといった大型昆虫を食べた形跡はありませんでした。網にかかったヤブカなどの小さな餌を、移動しながら丹念に噛み砕き、跡形を残すことなく飲み込む?の繰り返しでした。(090827秋田県鹿角市) 』 コメントと撮影: くも子さん

『次の日は夜中から午前中いっぱい、本降りの雨。網をたたみ、近くの枯れ草の茎に止まってじっとしていました。(同じ条件下、近くのイシサワオニグモの網は、形を保っておりました。確証はありませんが、糸の太さ、雨滴に対する強度に差があるような印象でした。)雨が上がったら網を張るだろうといった予測どおり、夕方訪れますと、せっせと網を張る姿が観察できました。足場糸を回収しながら、外周から中心に向かって横糸を張ってゆくという、ほかのオニグモ属の造網行動と同じに見えました。(090828秋田県鹿角市) 』 コメントと撮影: くも子さん
『美しいコケオニグモの写真、惚れ惚れいたします。すばらしい! 林縁や林内での造網を確認しておりますが、草地で確認したことはありません。私にとっては発知見ですよ!』 コメント: くにたちクモさん
長野では畑で造網していたようです 』 コメント: きどばん

『網のあった場所 「人工林近くの、背丈の低い草原(くさはら)…」と書きましたが、微妙かもしれません。もちろん、林の中ではありませんが、林縁という概念?(定義?)によりましては、その範疇かも…(杉林(すぎばやし)から50メートルほど離れた草地でした。)写真(左:網を背にした際の人工林までの様子。右:矢印の先にクモがいます。) 』 コメントと撮影: くも子さん


♀ 2007-08-25 富士山麓 撮影: 一寸野虫さん(チーム神奈川)


♀ 2007/04/07 『7日に筑波山麓の公園で苔に隠れていた、美しいクモを見かけましたが、名前が判りません。胴に2本の角状の突起があり、とても魅力的なクモでした。』 コメントと撮影: takao_bw さん


♀ 『今まで一番デカイくて重いコケオニグモ♀です。』 コメントと撮影: くにたちクモさん


♀ 2005.09.11佐賀県富士町 画像委託投稿: goriさん


♀タイプ 070120 茨城県 『公園内の道を歩いていて見つけました。道路のわきは70-80センチの土手で、その土手にある木と下に生えているアズマネザサに糸をかけて網を張っていました。見たところ新しそうな網だったので、その主を探そうと、糸がくくりつけてあるアズマネザサを注意深く裏返したりしました。この時点ではコケオニグモの網とは想像していませんでした。 主がいないので、糸が結んであるもう一方の木に目を移すと、緑の縞模様が見えました。その主が写真の蜘蛛です。 図鑑やネットで見る写真はみんなコケのあるところにいるので、コケの生えていない木にいるのはちょっと不自然な気がします。しかも、こんな寒い時期に網を張って獲物を捕るなんてどこにも書いてなかったように思います。 体長は図鑑などに表記してあるものより少し小さい感じです。縮こまっているせいもありますが、10ミリ強だったと思います。でも、このクモを見られただけで今日は大満足でした。』 コメントと撮影: ささがにさん(syn. mushizukiさん)

幼体 2009-04F 『見つけたのは茨城県南部の雑木林です。2年前にも同じ雑木林でメスの成体を見ています。』 コメントと撮影: ささがにさん


『オニグモ類の垂体、奇怪なる形状、むしろ邪魔ではないかともとも思える存在?ですが、如何なる機能があるのやら、とても不思議です。(1.多分コケオニ 2.オニグモ 3.イシサワ 4.アカオニ)(090827岩手県松尾村など) 』 コメントと撮影: くも子さん


♀タイプ幼体 色彩変異? 2007-11-17 北海道 『樹幹の苔にまぎれていたクモです.7mm.コケオニグモにしては白っぽすぎるような.(まわりの苔より白いので見つけられたほど)・・・場所は苫小牧です.今日は暖かくて,10℃を越えました.』 コメントと撮影: yyzz2さん

『せっかくですので引いた写真を.フラッシュでバックが真っ黒ですが日中です.』
コメントと撮影: yyzz2さん
『yyzz2さんが添付されている画像は「フィールド図鑑」のコケオニグモに非常に似ていますね。以前、コガネグモ・アシナガグモの専門家のT川さんに、「フィールド図鑑」のコケオニグモはちょっと変!と聞いた事があり、本日、T川さんに確認してみました。T川さんは、「フィールド図鑑」のコケオニグモを見たことがなく、「微妙なやつらで,雌雄十分な数の標本に基づいて判断する必要がある」と言うことでした。』 『私の知る限りのコケオニグモは幼体でも、体色はウメノキゴケ類に似ていて腹部のツノの前方(頭胸部より)が茶色と黒色です。ただ、腹部の中央の2対の黒色斑が消える又は非常に薄くなることがあります。』 『コケオニグモは同所的に出現する可能性が高いので、是非とも来年とかに見に行ってください。全く同じ場所では無いかもしれませんが、写真のようにウメノキゴケ類の近くやウメノキゴケ類の表面や裏にいたりします。昼間はウメノキゴケ類の近くにいることが多いので、夜間網を張るので、その時によく見ることができます。また、ウメノキゴケ類が付着している林で20個体近く見たことがあるので、ウメノキゴケ類に執着する傾向があるかと思います。』 『本州では、たぶん産卵期にあたる10月ごろには昼間に、網を張ってその中心にドーンといることがあります。今のところ3回見ています。その辺りがねらい目かもしれません。そのうち2回はウメノキゴケ類がほとんど付着していない林内や林縁でした。・・・また、冬季も網を張っている幼体を何度か見ましたよ。気温が10度を切っていましたが、ゆっくりと網を張っていて、途中で諦めるヤツや枠糸のみで宙ぶらりんになっているヤツ等色々いました。』
以上4コメント: くにたちクモさん

『北海道の十勝でもコケオニがかなりまとまって見られるところがあるのですが、そこは比較的若いミズナラやカシワの優占する二次林で、幹に地衣類がたくさんついていたという記憶はありません。また、ここでのコケオニの個体数は年によってかなり変動するようです。私が見にいったときは、幹ではなく網に止まっている個体が大半でした。色は一般的な緑色のものばかりですが、個体によって若干の変異はありました。ウメノキゴケのような地衣類が付着している樹木は好むのでしょうけれど、地衣類の有無だけが生息を決めているわけではないように思います。ちなみに、キタグニオニグモはサルオガセに潜んでいることが多いようですが、サルオガセがそれほど見当たらないところにいることもあります。Date: 2010/01/13/14 』 コメント: 松田まゆみさん

 

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