ヒメスジハエトリグモの仲間 Talavera spp.

 ハエトリグモ科 体長2-3o


『6月初旬、八幡平東側で多数観られた、小型茶系ハエトリグモです。近づくと、必ずこちらに顔を向けてくる、好奇心の旺盛なクモでした。(100612岩手県八幡平市)』 コメントと撮影: くも子さん

『色調、かたち等からは、私もヒメスジハエトリグモ属かなと感じてました。(ヒメスジハエトリグモ属は旧北区から16種が知られ、日本産は1種ヒメスジハエトリのみ。) このクモの特徴でヒメスジハエトリとの違いは、♀♂とも、触肢の色調でしょうか。標本はありませんので、とりあえず撮った写真をご覧下されたく…触肢のふくらみが小さい(♀型)のクモです。(100613など、岩手県八幡平市)』 コメントと撮影: くも子さん

『♀型をもう一枚ごらん下されたく…』 コメントと撮影: くも子さん

『触肢のふくらみが大きい(♂型?)のクモです。』 コメントと撮影: くも子さん

『同じ条件でも、全体の色調に若干違いがあるのもいるみたいですね。(♀♂?、齢期?、個体差?)』 コメントと撮影: くも子さん

『>(ヒメスジハエトリグモ属は旧北区から16種が知られ、日本産は1種ヒメスジハエトリのみ。) 日本産は2〜3種ではすまないかもしれません。まあ、すべて解明される日は永久に来ないと思いますが。添付画像上個体は7月にM姫さんのところ(利根運河河川敷)で見つけたものです。背面全体の外見および外雌器ともProszynskiの描いたTalavera aequipesによく似ています。しかし描く人によって背面図が異なっており、色彩変異が多いのか別種が混ざっているのか判断しかねます。♂(未発見)の触肢を精査してみないと現状では何とも言えません。下の個体は090523に元八王子町の荒地で見つけたものです。市川の集まりでも「誰も知らないハエトリグモ」でしたが、「撮る」ことに重きを置いて「採る」ことが出来ませんでした。その後まったく見つけることができず Talavera sp.のままです。一見上下個体とも似ているように見えますが、私的感覚では別種です。で、くも子さんの撮られたクモについてはまったくコメントのしようがありません。』 コメントと撮影: きどばん


080527東京都足立区 撮影: くも子さん


080506 東京都足立区 撮影: くも子さん


体長約2ミリ 2008-05 茨城県 撮影 : みつをさん


『これは、♂♀は判りませんが、ヒメスジハエトリ腹部上面の変異といえるのではないでしょうか(2枚の写真は、同一個体です)。(090515東京都足立区)』 コメントと撮影: くも子さん

※ヒメスジハエトリ Talavera ikedai は、どちらかと言えば山地〜北方系種か。関東平野部の河川敷等に生息するヒメスジハエトリグモ属は本種が多いと思われる。形状変異幅が情報不足であるため現状では外雌器での識別困難、♂成体の触肢形状(特に栓子先端)を確認する必要がある。日本未記録種か未記載種かは不明。(きどばん 2011)

※ヒメスジハエトリグモ属は日本に複数種産するものと思われます。
標本があればここ ↓ で照合できるかもしれません。(きどばん 2011)
A review of the genus Talavera Peckham and Peckham, 1909

 

見やすさを優先させるため大きな画像は縮小表示しています。
画像のアドレスをたどれば元画像が見られます。

無断転載厳禁!すべての画像の著作権は撮影者に帰属します。

掲載種についてご質問のある方、当サイトにおける画像の取り扱いについてご意見・ご要望のある撮影者の方はメインページにある連絡先までご一報ください。


HOME

 

 

inserted by FC2 system