ハマキフクログモ Clubiona japonicola

 フクログモ科 体長♀8o前後、♂7o前後



♀と巣内の仔グモ 050625 東京都練馬区 撮影: きどばん(補填)

卵のうを守る♀ 050626 東京都練馬区 撮影: きどばん(補填)

産卵前と思われる♀ 070604 東京都練馬区 撮影: きどばん(補填)

産卵後間もない♀ 070916 東京都練馬区 撮影: きどばん(補填)

産室 050508 東京都練馬区 撮影: きどばん(補填)

産室 070603 東京都練馬区 撮影: きどばん

 


 ヒメベッコウの貯食物 by しぐまさん 2009 山形県


『ヒメベッコウ(Auplopus carbonarius)の泥巣を採集し、育房を解体してみました。6月下旬@山形県飯豊町の里山 幼虫から飼育し、人工育房で観察しながら成虫の羽化まで無事漕ぎ着けました。(3年越しの悲願達成♪)質問は獲物となったクモの名前です。
原則通り、各育房に貯えられた獲物は一匹だけでした。a:一番最後に作られた育房内から採集した幼虫。前蛹段階で死亡。原因不明。獲物は外雌器が認められるので♀成体。』 コメントと撮影: しぐまさん

『b:この幼虫は♀になりました。獲物のクモはこれも成体♀。歩脚の切断の本数は育房によってまちまちでした。』 コメントと撮影: しぐまさん

『c:これは蜂の子がクモの腹面を隠していたので外雌器のチェックができませんでした。ヒメベッコウ♂が羽化しました。』 コメントと撮影: しぐまさん

『d:既に獲物は殆ど食べ尽くされていました。♂になりました。』 コメントと撮影: しぐまさん

『e:獲物は♀成体。蜂は♀になりました。』 コメントと撮影: しぐまさん

『f:獲物の腹部は食べられた後でした。♂が羽化しました。以上です。ヒメベッコウは♂が♀に先立って羽化することが分かりました。昨年のケースでは無紋フクログモ(Clubiona sp.)と教えて頂きました。』 コメントと撮影: しぐまさん
『基本的にはClubiona sp.のままですが・・・うっすら見える外雌器形状および大きめの種であることからハマキフクログモの可能性が高いです。ただし巣内のクモがすべて同種かどうかは判りません。』『限られた範囲の地元密着同定ならいざ知らず、無紋フクログモは経験を積んでも生殖器を見なければ同定不可能です。』 コメント: きどばん

『せっかくですので、腹面写真を外雌器中心にトリミングし直してみました。自動色彩調整も加え、コントラストをかなり上げています。画面上方向が頭です。』 コメントと撮影: しぐまさん

『>A. carbonariusであるとした根拠はどのようなものでしょうか・・・この辺りの分類は難しいのでは? ふふふ・・・よくぞ聞いて下さいました。幾ら行動を記録しても外見からの同定が難しく、学名がはっきりしないのが頭痛の種でした。今回も♀の標本を幾らルーペで見ても自分では同定できませんでした。しかし♂を調べたところ、顔の両側に幅広い白条があり、第7腹背板に白点があることから並ヒメベッコウ(Auplopus carbonarius)だろうと判断しました。添付写真は羽化した♂f。雌雄の区別はベッコウバチ科の特徴として死骸の触角がゼンマイ状にカールするか否かで見分けました。  古い図鑑ですけど、保育社『標準原色図鑑2昆虫』p29より  >ヒメベッコウ Auplopus carbonarius  >体調6-11mm。黒色で♂は顔面の両側に幅広い白条があり、第7腹背板にも白点がある。♀の頭楯は中央部が膨らみ、前縁は鈍三角形に突き出る。日本各地に産し、欧亜大陸に広く分布する。泥で小さな壺を作り、脚を切ったクモを入れる。』『手元の図鑑はAuplopus属を全て網羅していないので、私の見分け方では未だ不十分かもしれない(論理的に穴がある)、と内心危惧しています。』 コメントと撮影: しぐまさん
『>ヒメベッコウ The Secret Life of Spider Wasps 動画シリーズ全13話がようやく完結しました。http://www.youtube.com/view_play_list?p=ED57E880105B9E23 交尾後の♀は逃がしてやりました。』 コメントとリンク先動画: しぐまさん

 

見やすさを優先させるため大きな画像は縮小表示しています。
画像のアドレスをたどれば元画像が見られます。

無断転載厳禁!すべての画像の著作権は撮影者に帰属します。

掲載種についてご質問のある方、当サイトにおける画像の取り扱いについてご意見・ご要望のある撮影者の方はメインページにある連絡先までご一報ください。


HOME

 

 

inserted by FC2 system