アキヨシナミハグモ Cybaeus okafujii

 ナミハグモ科 体長4mm前後


『写真は本州西部でみられるナミハグモの組合せの例で,左からカチドキナミハグモ,アキナミハグモ,ナガトナミハグモ,アキヨシナミハグモ,アキコガタナミハグモです。地域が違えば,これらの構成する種の組合せがかわります。少し東に行くと,ナガトナミハグモがジンセキナミハグモやダイセンナミハグモに,アキヨシナミハグモがヒバナミハグモやイナバナミハグモに,アキコガタナミハグモがイズモコガタナミハグモやノジマコガタナミハグモに,というようになります。さらに,近畿では…,また関東では全く違った組合せになります。これらを,日本全国で考えると,100種どころか150種以上になるかもしれません。』 『(ナミハグモについて)これまで洞窟産といわれたのは、一部の地下浅層に生息する種が洞窟から採集されていたためです。「洞窟ごとに種が違う」というより、地理的分化が激しい、つまり「地域ごとに種が違う」というほうがまだ正確です。地域ごとに種が違うというのは、東京だとシンカイナミハグモのところが、山梨県だとキリガミネナミハグモ、神奈川県だとザラナミハグモという感じです。私の住んでいる地域では、「川を隔てて種が違う」あるいは形態が違うという場合があります。』 『カチドキナミハグモ・・・東北地方から九州まで分布していますが,体色や体サイズに地理的変異がみられます。写真図鑑で調べると,地方によっては外見では同定できなくなります。さらに生殖器の形態にも著しい地理的変異がみられます。写真の中国地方のカチドキナミハグモ(と考えられているもの)は,雄パルプの形態が関東のカチドキナミハグモとは異なっています。カチドキナミハグモの分化には,もっと興味深い現象がみられますが,長くなるのでいずれ機会があれば。』 コメントと撮影: Cybaeusさん

 

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